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★★★★

2024-04-19

◆この本は、『未来創造の経済学（ハイエク、ケインズ、シュンペーターの霊言）』講義として書かれた本。「トヨタグループ創始者、豊田佐吉」と「ソニーの森田昭夫」の霊言である。「とにかく面白い本だ」と、前書きで書いてあるとおり、とても興味深く、内容も深いものである。ちょうど２０１０年の参議院前の講義収録なので、選挙がらみの話もあるが、経済人にとって、この偉大な二人の経済人講義を聴けるということは、垂涎ものである。それぞれの霊言の前に、大川隆法総裁の解説も入っているが、これもとても重要なもの。 ◆豊田佐吉は、「自助努力の精神、資本主義の精神」の重要性を説く。印象が残った言葉としては、以下のようなものがある。 『企業経営の現場を知るべきだよ。弱者救済もいいけれどね。企業がどれだけ努力しているかも知らず、「みんな正規雇用にしろ」とか、「自給をいくらに上げろ」とか言っているけれども、そんなのは国が決めることじゃあないですよ。」という言葉は、とても正論である。今の企業は、相当努力しても利益が出ないこともあるのだ。『やっぱり、神様を信じていなければ、発明なんてできませんよ！』というもの。 そのほか、アメリカのトヨタ叩きについても触れている。また、『「空間移動サービス」っていうのが、新しい事業の目標でなきゃいけないかな』と言っているが、トヨタがこの提言を１００％取り入れれば、未来は安泰であろう。とても重要なものである。 ◆森田昭夫は、「ビー・ポジティブ」の精神を説く。『今日、幸福実現党員を慰めようと思ってきたんだよ』という言葉には、ほろりとさせられる。 『ソニーは、販売の会社なんだよ』という言葉には、意外性を感じたが、とても納得した。『売り込む情熱なんだよね』『「世界最高品質のものを売り込んでいる」と信じなければ駄目だ』という。これはすべての営業マンに当てはまるものであろう。やはり、「情熱」や「信念」というものがとても重要なのだ。私もこの言葉を肝に銘じたい。そのほか、「高齢者産業、マーケット」「ロボット産業」「銀行の資金供給にメスを入れる必要性」などの重要性を説く。また今現在、「尖閣諸島」問題で、中国が傲慢な本性を現し始めたが、「日中関係」のあり方についても説いている。「知恵を使って中国を包囲していく」という戦略を説いているが、とてもじゃないけれど、これでは時間がないという気も。

• チャオ0310
• 23歳
• アトピー
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